『読書感想』

読書感想を創流プロジェクト事務局へワードで送ってください掲載させて頂きます。


「好きなことで」脳はよみがえる 瀧 靖之 大和書房 1,400円+税 創流
   ①無理なくできる”生涯健康脳”のつくりかた  2024年
4
②脳はいつでも「好奇心」を欲している
③脳の好奇心を目覚めさせる
(私見)年齢とともに時間が短く感じられる(ジャネー法則) それは感激の量が減ることで起きている現象だと思う。好奇心を持って、やじうま根性で生きていきたい
「この国の危機の正体」 佐高信 望月衣塑子 平凡社新書 920円+税 創流
   ①宗教と政治・・・マスコミ  2024年
3
②軍拡と生活・・・マスコミ
③日本に明日があるのか・・・目先に惑う
(私見)明日なき日本を生き抜くためにどうするか・・・本質を考え方の基礎に据えろ
「人間対コロナ」 神戸新聞総合出版センター 1,600円+税 創流
   ①神戸市で起きたコロナ対応の中心病院で起きたことが克明に描かれている  2024年
2
②それぞれの現場で何が起きて、どう対応したか
③初めてのことにぶつかりながら、それぞれの部署がどう変化対応し、進化したか
(私見)コロナと闘った人間の記録
「幸せな人生のしまい方」 ニチリョク 主婦の友社 1,500円+税 創流
   ①コロナなど時代の変化の中、葬儀やお墓のスタイルも変わってきた  2024年
1月
②「就活」のやり方は、終末を意識して、準備すべき
③「終活」「葬儀」「お墓」「遺族の終活」「悔いのない人生のために」「家族にとって」
(私見)時代の変化の中、墓じまいや樹木葬など急速に人生のしまい方は変わってきた・・・どう対応するか
「日本の歴史」❶❷❸ 学研まんが 学研 950円+税 創流
   ①国の成り立ち  2024年
1月
②飛鳥の朝廷から平城京へ
③平安京と貴族のくらし
(私見)グローバル化が進展する中、今一度日本の成り立ちを学ぶことは大切なことだと思う。マンガでたどる。
「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」 東野圭吾 光文社 900円+税 創流
   ①父が殺された娘の謎解きを父の弟が誘導して解きほぐしていく  2023年
12月
②子供時代に伏線があった
③まさかの犯人
(私見)東野圭吾の長編ミステリー:複雑に構成された謎解きは、最後のどんでん返しで解決する
「社会の変え方」 明石市長 泉房穂 ライツ社 1,600円+税 創流
   ①「こどもにやさしい」まちは 「すべてのひとにやさし」まち  2023年
11月
②支持母体は市民だけ
③一歩一歩 着実に 市民が支え、成功で多くの市民が動き 職員が動き 明石市が動いた
(私見)泉明石市長の正しい考え方と、それを支える市民の力で、住みやすいまちが実現した
「動くが負け」 岡田彰布 幻冬舎新書 740円+税 創流
   ①優勝ライン80勝をどう作ったか  2023年
10月
②借金が2桁になると巻き返しが厳しくなる
③チーム防御率が3点台だったら投手コーチが優秀、チーム打率が2割7分以上なら打撃コーチのおかげ
(私見)岡田の野球は面白い
「聖女の救済」 東野圭吾 文芸春秋 770円+税 創流
   ①毒薬の準備が1年目前である所から、物語が組み立てられている  2023年
7月
②準備の緻密さ、後処理の緻密さ、それを支える捜査員の恋心の利用
③エンディングの設定が女の心の不思議さを表現
(私見)東野圭吾のミステリーは面白い、特にガリレオシリーズが良い
「CHAT GPT」 古川渉一 酒井麻里子 インプレス 1,400円+税 創流
   ①ブレイクスルーを起こした対話型AIー「CHAT GTP」  2023年
4月
②対話型AI「CHAT GTO」はどんな技術で成り立っているのか?
③どう付き合っていくのか
(私見)AIが急に目の前に出現した気分はぬぐえない。何か分かりにくいが、いずれにしても付き合っていった方が良いだろう。・・・勉強しよう
「国権と民権」 佐高 信 早野 透 集英社新書 820円+税 創流
   ①安倍一強により日本の政治はとんでもないことになった思う  2022年
12月
②日本の再生を考えるとき、保守とリベラルでなく、国権と民権の切り口で見直す必要があるだろう
③戦後政治を支えた人々を、国権と民権の切り口で問い直している
(私見)早野 透が亡くなった。 戦後政治を見るに、国権と民権の切り口は面白い。
「朝日新聞政治部」 鮫島浩 講談社 1,800円+税 創流
   ①時代の中で苦悩する報道機関の現状を余すことなく表現している  2022年
7月
②人々に提供する情報の中で、ジャーナリズムとはを問う書物であると思う
③10年も前に、私は父の代から取っていた「朝日新聞」を辞めた 理由は地域密着の活動を知るには地方紙が良いので
 日本、世界の現状を知るにはネットから得る雑多の中から選択するリテラシーを鍛えて対応していきたい
(私見)朝日新聞を知る生の表現を見た
「第3次世界大戦はもう始まっている」 エマニエル・ドット 文春新書社 780円+税 創流
   ①戦争の原因と責任は米国とNATOにある  2022年
7月
②ウクライナの人口は戦前に700万人流失、今戦争で840万人流失し、3700万人になり、「破綻国家」が深化した
③ロシア経済よりも西側経済の脆弱さが露呈するだろう
(私見)戦争の実相はを知ることは大変難しい。ただ、ウクライナで起こっているのことは、アメリカの動きを分析する必要があることが分かった。
「維新ぎらい」 大石あきこ 講談社 900円+税 創流
   ①維新劇場 大阪のノリ 最初にガツンとカマス。 相手から先手を奪う。あとは、押せ押せ!  2022年
6月
②論点をずらし、自分の主張を怒鳴り続ける。相手は根負けして、妥協する。ヤクザのやり方。
③維新と闘う、大阪の為に、近畿の為に、日本の為に・・・・
(私見)面白い 私も維新が嫌い 維新政治を見ると、ヤクザを思い出す
「80歳の壁」 和田秀樹 幻冬舎新書 900円+税 創流
   ①健康寿命は男性72歳、女性75歳、平均年齢は男性82歳、女性88歳、最も死亡の多い年齢は男性85歳、女性90歳  2022年
5月
②あ:歩く、い:イライラしたら深呼吸、う:運動は体がきつくない程度、え:エアコン付けて命を守れ、お:オムツをはじるな・・・・
③「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「ボケことは怖くない」・・・・
(私見)80歳は確かに人生の大きな壁、どう生きるか-勉強になる(嫌なことを我慢せず、好きなことだけをする)
「かんたんYouTubeガイドブック」 技術評論社 1,780円+税 創流
   ①YouTubeの基本(アカウント、チャネルの説明)  2022年
4月
②動画の作成、投稿(作成、編集、投稿)
③更にレベルアップ、ノウハウ
(私見)良く使っているので勉強したが、もっと勉強した方が良いと思った
「言いかえ図鑑」 大野萌子 サンマーク社 1,400円+税 創流
   ①よけいな一言を好かれるセリフに変える  2022年
4月
②無意識に使っている言葉が、自分の印象をつくっている
③受け手のことを考えて言葉をかけよう
(私見)思いの外、気が付かないで言葉を使ってる・・・意識して言葉を使おう
「塞王の楯」 今村翔吾 集英社 2,000円+税 創流
   ①塞王の幼少期の話しで石積みに何が大切か見せてくれる  2022年
3月
②成長過程で、積み方のみでなく、荷方、山方のロジスティックスの大切さが分かる
③大津城の攻防で戦国時代を変える鉄砲と城の石垣の闘いが面白い
(私見)近畿の城を沢山見てきたが、その時野面積みの穴太衆のことを聞いていたがこの小説で良く分かった・・・面白かった
「限界を超えて」 ダイヤモンド社 2,136円+税 創流
   ①「成長の限界」を「モデル」を使ってどうすればよいかシュミレーションした  2022年
2月
②「モデル」は部分的にある程度地球の将来を見せてくれる
③人の英知は発揮されてほしい
(私見)「愛は地球を救う」-行き過ぎに注意しよう、持続可能な変化・発展に挑戦しよう。幾何級数を恐れよ!
「iphone 13」 インプレス 1,200円+税 創流
   ①iphoneの基本を知ろう  2022年
2月
②電話と連絡先を使いこなそう
③メールとメッセージを使いこなそう
(私見)たまに勉強しよう、役立つよ
「新型コロナ 後遺症」 平畑光一 宝島社 880円+税 創流
   ①コロナ後遺症の症状は多様 正しい知識での対処が必要だ  2022年
1月
②後遺症30%から35%が後遺症、120日経っても後遺症が治らない
③今後はコロナ後遺症患者が爆発的に増加していく
(私見)コロナ後遺症に注目していきたい
「沈黙のパレード」 文春文庫 810円+税 創流
   ①静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、失踪した女性の遺体が見つかった  2021年
11月
②23年前の少女殺害事件で無罪になった男がまたやった
③復讐に向けての遺族対天才物理学者の容赦ない弱い者いじめが、汚い物語だ
(私見)天才物理学者湯川が実際の刑事役みたいな働きをしており、違和感を感じた
「分身」 集英社文庫 695円+税 創流
   ①何故の疑問が自分の出生の秘密から来ていることになる前兆だ  2021年
9月
②クローン人間実現の可能性を詳細に説明している
③被害者を救い、制作者を罰して終る
(私見)将来人類はクローン人間の出現に戸惑うだろう
「ZOOM 基本+活用ワザ」 インプレス 1100円+税 創流
   ①参加する方法は色々やるとすぐ見えてくる  2021年
9月
②ホストとしてやる方法も思いの外簡単だ
③共有のやり方まで習得したい
(私見)ZOOMをもっと活用して行きたい
「マスカレード・イブ」 東野圭吾 光文社 600円+税 創流
   ①ホテルの泊まる人々の仮面の中身はそれぞれ人生がある  2021年
9月
②犯罪に絡む場合、警察との対応、お客様との対応
③上司との役割分担、ホテルの立場をどう守るか面白い
(私見)ホテルのフロント受付嬢の機知にとんだ対応が楽しい
「歪笑小説」 東野圭吾 光文社 620円+税 創流
   ①新人編集者が出版の世界に飛び込んでビックリの連続  2021年
8月
②小説家の世界を構造的に扱っている
③普通のサラリーマンと別世界の小説家を娘の結婚相手として紹介している
(私見)小説家の生体が分かって面白い
「ゲームの名は誘拐」 東野圭吾 光文社 590円+税 創流
   ①広告会社と顧客企業の関係の中で踊らされる企画マンが犯罪を企てる  2021年
8月
②水も漏らさぬ誘拐の企画と実行、まるで実際に試行をやったような細かい組み立て
③成功が大どんでん返しの結末が待っていた
(私見)誘拐を時々刻々追いかけていくが、関係者全員が悪人大きなどんでん返しが待っていて迫力が有った
「片思い」 東野圭吾 文芸春秋 900円+税 創流
   ①大学時代のアメリカンフットボールの男らしいチームを背景に、QBを主人公にチームメートが織りなす物語  2021年
8月
②その中にジェンダー問題を織り交ぜて複雑な展開を示す
③利休ねずみを思う、日本人の心を知れば、世界の先端を走れるかも知れない
(私見)メビウスの輪、男女の性差、ジェンダー問題 時代をうつす物語。時代が大きく動き出した。
「ずぼら老後のすすめ」 保坂 隆 海竜社 1000円+税 創流
   ①「ほどほどで、頑張らない」で老後は良いのではは、賛成です  2021年
8月
②何ににもこだわらない、そうありたい
③「ストレス」お手放そう
(私見)自己流のずぼらで生きて行きたい
「ブラックボランティア」 本間龍 角川新書 800円+税 創流
   ①オリンピックを支える構造は、アテネのコロシアムで殺し合う奴隷と貴族の構造を類推させる  2021年
7月
②選手もボランティアも奴隷的扱いに見える
③金儲けに踊らされる日本の国民とそれを推進するIOC,JOC,自民党?
(私見)オリンピックがこんな酷い構造になってしまったのか!
「ジウ」Ⅰ~Ⅲ 誉田哲也 中公文庫 (700円・720円・760円)+税 創流
   ①営利誘拐を取り逃がす警察から始まる  2021年
7月
②全く無関係な人質閉じこもり事件の解決で営利誘拐の解決に向って激しい闘争が始まった
③警察の登場人物が次々、犯罪が次々、それが徐々につながってくる、そして大きな犯罪と繋がる
(私見)警察組織と犯人のハードボイルドの闘いで息も切らずの展開が凄い、その中でスケールがどんどん広がる
『さまよう刃」 東野圭吾 角川文庫 760円+税 創流
   ①未成年者と法の矛盾を父親がチャレンジ・・・本当の悪を罰せられないもどかしさを、父は法を超えようとした  2021年
6月
②未成年者の成長の遅れが、子供のまま犯罪へと走らせている
③この状況の父親には、共感してしまう
(私見)最初に事件が発生し、そこから展開するスピード感で一挙に読み上げてしまった・・ひさしぶり
『枝野ビジョン」 枝野幸男 文春新書 850円+税 創流
   ①日本社会の本質を「多神教」と「農耕社会」に求め、日本人の保守の本質を聖徳太子以降の1500年の歴史に据え、グローバル化の進む中での日本の立つべきスタンスを説く  2021年
5月
② 自己責任論と効率性に偏重した社会構造の脆弱性がコロナの中で露呈し、世界から大きく遅れをとったことを見事に証明してしまった
③ その中で、今後の日本の進むべき道とその政治的課題を提案している
(私見)戦後日本の成長が行き詰り、新自由主義に活路を見出したが、今やその弊害が人々の分断を生み、苦しめている。
  グローバル化が進む中で、そこから脱却する新しい方法論を提示してる・・・興味ある一冊である
『ドローン・スクランブル」 未須本有生 文芸春秋 1,550円+税 創流
   ① ドローンをめぐる防衛省、国内軍需産業3社、ベンチャー企業の熾烈な駆引き  2021年
4月
② 保守的な防衛省と先鋭的なアイデアを持つベンチャーをつなぐ大手企業の協業の成立
③ ドローンの持つ先鋭性と弱点をどう克服して、成功の目を作り、将来の準備が進んだか表現している
(私見)ドローンの将来性と問題点をあぶり出している。この技術の先行性を日本は取り込めるか、進む中国に負けるか?
『コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿』 栗田路子 光文社 1,040円+税 創流
   ① 知らない「国とリーダーの比較」が的確に出来る  2021年
2月
② 共感性、通意性、信頼性、要望性の優れたリーダーを持つ国民が羨ましい
③ 女性リーダーが素晴らしい
(私見)ベルギー:ウィルメス副首相、ドイツ:メルケル首相、ニュージーランド:アーダーン首相が素晴らしい
『衆議院事務局』 平野貞夫 白秋社 1,800円+税 創流
   ① 「政治の黒衣」衆議院事務局が機能した時代の各内閣に果たした役割を説く  2021年
1月
② 戦後政治を進めてきた各内閣の構造
③ 憲法と民主主義の本質を問う
(私見)戦後政治が日本の進む道を正しく照らしてきたか、民主主義を回復できるか。立憲主義の再生が出来るか?
『総理大臣菅義偉の大罪』 佐高信 河出書房新社 1750円+税 創流
   ① ヤクザから半グレへ  2021年
1月
② 樒の花が似合う陰険監視の男
③ 政治の原理原則への無知、無理解の危険
(私見)佐高信の人を見る目には鋭い所がある。人をよく見て行かなければならないと思った。
『コロナ後の世界』 大野和基(編) 文芸春秋 800円+税 創流
   ① コロナは私たちに深く考える機会を与えてくれた。影響は数十年に及ぶだろう…長期間かかる  2020年
11
② 世界を代表する知識人にインタビューして意見を聞く・・・バラバラで編集が駄目 
③ 自分の職業キャリアの価値の見直し、生きる意味を再考する、家族と過ごす時間の大切さを考える…コロナは変化の促進剤である
(私見)各国の指導者、各国の国民レベル、アルカイダショック・リーマンショックを超える世界的変化が起きるだろう・・・どうする
『Twitter安全マニュアル』 八木重和 秀和システム 1380円+税 創流
   ① SNS-「つながる」「発信する」「情報収集」  2020年
10月
② 最新の話題を発信・拡散 
③ 完全に使う設定もわかる
(私見)分かっているようで分かってない手順が分かる又何が出来るか分かる ノウハウの書
『スマホを落としただけなのに』 志駕 晃 宝島社 650円+税 創流
   ① ミステリーもスマホの時代になって、分からないことが沢山ある  2020年
10月
② 新しい技術から引き出される犯罪は凄い
③ 新技術の隘路を分かりやすく説明できて驚く
(私見)時代は我々を取り残して進んでいく
『フェイクニュースの見分け方』 烏賀陽弘道 新潮新書 800円+税 創流
   ① 世の中はフェイクニュース(虚偽)に満ち満ちている  2020年
10月
② その中でファクトニュース(事実)を見出すのは一歩下がって分析的に見る必要がある
③ 発信者を分析する心掛けが必要
(感想)・・・・・「情報のカオスの海」と表現しているが、発信者を見て分類していきたい
『未来年表』 河合雅司 講談社現代新書 760円+税 創流
   ① 人口減少は避けれない 日本でこれから何が起きるのか  2020年
10月
② 日本を救う10の処方箋」
③ 人口予測はかなり精度が高い、今からどうするのか
(感想)・・・・・人口減少、少子高齢化は50年前から言われている。政治は目の前ばかり、個人として何を準備するのか
『GAFA x BATH』 田中道昭 日本経済新聞出版社 1500円+税 創流
   ① 米国 GAFAの戦略と実力と方向性  2020年
8月
② 中国 BATHの戦略と実力と方向性
③ 米中のデジタル技術の覇権争いの行きつく先は
(感想)・・・・・気付かぬ内に、大変な技術革命が進行し、今や米中の覇権争いの中心課題にまで進化している
         今後生きて行く中で、この変化を良く見ていくことが大切になっている
『宮本武蔵』(一)~ (九)戸峰隆一郎 光文社 485円+税 X9 創流
   ① 武蔵幼少期13歳で武芸者を撲殺、武芸者として生きて行く決心をする  2020年
8月
② 関ケ原に西軍で参加、山賊となるが、武芸者の道に進む
③ 試合を繰り返す中での成長の軌跡を描く
(感想)・・・・・(一)18歳までの成長の過程を描く、人を殺すことの葛藤を描く
        (ニ)柳生又右エ門、小野次郎右衛門に江戸で会う、そこで今の力を知る
        (三)i伊藤一刀斎の、切り覚えよ・これが剣術の全てを実践し続ける
        (四)人切の修羅が続く
        (五)旅の中で病を得る、強運を意識する
        (七)奈良で仏像を彫る。鎖鎌の宍戸梅件と闘う。佐々木小次郎出現
        (八)水を」切る、白を軍師として守る、仏像・絵を製作する
        (九)武者修行は続く
『蜂須賀小六』(一)~(三) 戸部新十郎 光文社 621円+税 X3 創流
   ① 群雄割拠する濃尾平野に表れた草賊の若棟梁の娯楽物語  2020年
7月
② 知恵と勇気、侠気と仁義で頭角を現す
③ 斎藤道三、木下藤吉郎の出会いが大きく人生を狂わす
(感想)・・・・・(一)猿(木下藤吉郎)との出会い
        (二)秀吉の先陣を務め、自身より秀吉の出世を喜ぶ、蜂須賀小六親子の生き様を描く
        (三)秀吉に天下人への道を歩ませた生涯・裏方・・・阿波を息子に残す
『伊達政宗』(一)~(四) 山岡荘八 光文社 460円+税 X4 創流
   ① 自燈明、法燈明・・・生き方  2020年
6.7月
② 人は「生きているのか」「生かされているのか」・・・借り物、貸し物の教え
③ 人生は客の心で
(感想)・・・・・(一)人の成長と教育の在り方を教えてくれる
        (二)正宗の天下への闘いと秀吉「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも 夢のまた夢」、三成、家康の絡み
        (三)家康の治世へ政宗の「統率運」が試される

        (四)大阪の決戦を控えて家康、政宗の駆引きに、海外の動き・キリスト教を模した植民地化の動きが複雑に絡む
        (五)織田、豊臣、徳川の世の流れの中で、反骨を持って心の変化を遂げて行った
『毛利元就』 徳永真一郎 光文社 602円+税 創流
   ① 西日本の大大名になるため50石の毛利元就は数百回の戦いに挑んだ  2020年
6月
② その為細作(間者)を徹底して活用し、表の戦いを支えた
③ 男を籠絡する方法は、女・金・地位・名誉であると喝破する
(感想)・・・・・勢力拡大には表の戦いと裏の工作が必要であると考えていた
『越後騒動』上・下 山岡荘八 光文社 447円+税 X2 創流
   ① 娯楽小説:お家騒動  2020年
5月
② 幕藩体制移行期の騒動物語
③ 闘争は目標を見失い、戦いが目的化する
(感想)・・・・・戦略には、目的・目標と柱をはっきりして取り組むことが大切
『マンション殺人事件』 西村京太郎 徳間書店 457円+税 創流
   ① 日本の住宅事情を背景にした  2020年
5月
② 不動産を取り巻く事件、ささやかな庶民を騙す手口
③ 騙す側への強烈な復讐と騙す側の下劣な人間性
(感想)・・・・・西村京太郎の初期の作品で、一定のパターンが定着する前の作品
『ペスト』 カミユ 新潮社 750円+税 創流
   ① ペスト、都市封鎖の中でこの不条理に人はどう振る舞うか  2020年
5月
② 今、日本はコロナウィールスの感染症が広がる中でリーダーの人間性が暴露されつつある
③ 感染症への対応は、当時と今と変わらない、しかし人は死ぬ、不条理に
(感想)地震等の災害と人を直接攻める感染症の病気、死と向かう人を並行してみて行こう
『十津川警部の困惑』 西村京太郎 講談社文庫 440円+税 創流
   ① 鉄道を主たる舞台にした異色の警察小説  2020年
5月
② 日本の警察は属地主義、発生地主義を鉄道でつないで、東京の警察本部から捜査協力で・・・
③ 警察小説は、本格物、サスペンス、冒険、スパイなど集団捜査小説がある
(感想)・・・・・面白い鉄道利用の警察小説
『背高泡立草』 古川真人 文芸春秋 1,000円+税 創流
   ① 第162回芥川賞受賞作  2020年
3月
(感想)・・・・・
『脳の仕組み』 中村克樹 新星出版社 1,400円+税 創流
   ① 脳の解剖から心のしくみまで  2020年
2月
② 徹底図解で表現
③ 脳に関する全てのことを科学的に分析説明している
(感想)時代と共に脳の働きが分かってきたことで人間の活動の多くのことが見えてきた。これから治療に生かせる時代が来るだろう
『文芸春秋』 新春特別号 文芸春秋 891円 創流
   ① 「消費税ゼロ」で日本は甦る 山本太郎  2020年
2月
② AIは核兵器以上に厄介になる マックス・テグマーク
③ 「桜を見る会」と堕ちた官僚たち 森 功
(感想)時代を総合的に知るのに良い書物と思う・・・しばらく購読してみたい
『恋のゴンドラ』 東野圭吾 実業之日本社 667円+税 創流
   ① 舞台はゲレンデ  2019年12月
② ショウト物語を登場人物とゲレンデつなぐ
③ 最期は悲劇
(感想)こういった物語の作り方があるのだと思った
『神戸電鉄殺人事件』 西村京太郎 新潮文庫 520円+税 創流
   ① 舞台は神戸 異人館+有馬温泉  2019年11月
② 背景は、戦時中のカンボジア+仏像
③ 戦後のどさくさ+引上げ+歴史が暴かれる
(感想)神戸を舞台にするため無理がある→ロシア革命まで遡った方が良かった
『孤独のすすめ』 五木寛之 中公新書ラクレ 740円+税 創流
   ① 人生の後半期、孤独でも何かを求めて右往左往してみる  2019年11月
② 急速な高齢化と人口減が同時進行する社会---嫌老社会が日本社会の大切なものを破壊する
③ 経済構造の変革が必要---高齢者のニーズを高齢者が開発できる体制
(大切)このままでは日本は浮かばれなくなる---経済構造の変革提案を行っている(日本経済の行く末を案じて)
『薬草・山野草』 主婦の友社 1,500円+税 創流
   ① 春・夏・秋冬の薬草・山野草紹介  2019年10月
② 採取法
③ 薬草の煎じ方・飲み方
(大切)草花の効用を知って料理に生かすと料理の深みが広がると思われる
『回帰』 今野 敏 幻冬舎文庫 650円+税 創流
   ① テロへの対応  2019年10月
② 刑事と公安の捜査手法を絡ませて面白い
③ テロに対する公安の情報の凄さ
(大切)日本にもテロの標的になる日が迫っている感がある面白い。
『ずぼら老後のすすめ』 保坂 隆 海竜社 1,000円+税 創流
   ① 老後は、楽しまなければもったいない  2019年9月
② ほどほどで、がんばらない
③ ちょこっとずぼら
(大切)寝る前に「今日はいい日だった」と唱えよう。 立つ鳥跡を濁さずの心で生きて行こう。
『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』 ブレディーみかこ 新潮社 1,350円+税 創流
   ① 今のイギリスを知る(底辺の庶民の視点から)  2019年9月
② レイシズムを超えていくのは如何に大変か(しかし一歩一歩進む)
③ 大人の常識を子供たちは軽く飛び越えていく
(大切)日本で多様性を認め超えていく時代に入って行く。レイシズムとの闘い。
『危険なビーナス』 東野圭吾 講談社 900円+税 創流
   ① 東野のミステリーは何時も面白い  2019年8月
② 相続とサヴァン症候群とおとり捜査の組み合わせでドキドキさせる展開が面白い
③ 一気に読み上げることが出来る
(大切)東野圭吾は面白い
『自民党』価値とリスクのマトリックス 中島岳志 スタンド・ブックス 1,600円+税 創流
   ① 政治家の特徴を「価値」と「リスク」のマトリックスで分類する  2019年8月
② 日本の政治は象限Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳと動いてきた
③ 自民党はⅣの象限にあり、議員構成からⅣが強化される
(大切)自民党への対抗軸jはⅡを目指すべきである
『中国学』次の一歩 社会人のためのライフスクール 阪倉 篤秀 創流
   ① 中国における世界観・・・「天」を根源の力として設定した  2019年7月
② 天の地上支配・・・天網恢恢 疎にして失わず
③ 干支、五行、卜・・・五行は受動的、卜は能動的
(大切)「陰中有陽、陽中有陰」 「陰極陽現、陽極陰現」・・・「一陽来復」
『空腹』こそ最強の薬 青木厚 アスコム 1,400円+税 創流
   ① 空腹が最強のクスリになる   2019年4月
② ほとんど全ての成人病がなおる
③ 筋トレをプラスする必要がある
(私見)今日から1日2食+筋トレ+散歩が良い
草原の覇者『成吉思汗』 勝藤 猛 清水書院 1,800円+税 創流
   ①文字を持たない、遊牧民である、侵略から統治にへ返還・・・成吉思汗の私有物としての国家であった。死を以って終わった。  2019年4月
②人間のサガ①番生命の安全②番物質的財産の安全③番精神的財産の安全④番少数-主義主張の為に生命財産を投げ打つ
③何故一挙にあれだけの領土を確保できたか、何故短期で崩壊したか、何故歴史に残っていないのか
(私見)世界の覇権は次々変わっていく →アジアの時代が来るか!
『三国志』(八)完 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①魏:曹叡+司馬懿仲達  2019年4月
②呉:孫権 皇帝につく。+諸葛謹
③蜀:劉蝉+諸葛孔明 魏との戦いで連戦連勝、しかしながら、有用な大将を失い、人材が欠乏した。遂に死す,54歳。
(私見)①人が大切②しかし人は死ぬ③何をなすかは掲げられた旗が決める④そして権力は腐る
『三国志』(七) 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①魏:曹操 曹操死す(66歳)…有史以来の風雲児、華やかなる好雄だった⇒子、曹丕へ、帝位⇒曹丕死す。曹叡へ  2019年3月
②呉:孫権 安定した地位を築く
③蜀:劉備 関羽死す。玉璽を以って皇帝につく。張飛死す。劉備死す。子、劉禅帝位へ。孔明が政務を率いる。
(私見)創業者から2代目、3代目の戦いと、それを支える人を得れるかが重要である
『三国志』(六) 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①魏:曹操 中国統合に向けて戦端を蜀に拡大するが失敗  2019年2月
②呉:孫権 安定した地位を築く
③蜀:劉備 確固たる地位を築く
(私見)中国 三国で統治が完成む・・・諸葛孔明の「天下三分の計」が確立
『脳に悪い7つの習慣』 林 成之 幻冬舎 600円+税 創流
   ①脳には3つの本能がある・・・①生きたい②知りたい③仲間になりたい  2018年12月
②脳が考える仕組み・・・情報に感情の「好き」「嫌い」のレッテルを貼って、理解し思考する
③「嫌だ」「疲れた」と口にするのはやめよう・・・脳が休む
(私見)脳の仕組みを理解することは大切だ
『三国志』(五) 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①魏:曹操 中国統合に向けて戦端を呉に拡大  2018年12月
②呉:孫権 赤壁の戦いで曹操を撃退
③劉備 軍師諸葛孔明の戦力に従い 南都に領地を確保
(私見)中国 三国で統治の準備が進む・・・諸葛孔明の「天下三分の計」が確立へ
『三国志』(四) 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①劉備 軍師諸葛孔明三願の礼で迎える  2018年12月
②魏 曹操拡大強化
③呉 孫策から孫権へ
(私見)劉備 軍師を得て、力を得る(軍事は関羽、張飛)…人を得ることが大切
『人形の眠る家』 東野圭吾 幻冬舎文庫 730円+税 創流
   ①子供の脳死を人の死と思えない  2018年11月
②脳死の子供の体を育てる
③社会的な問題が発生し、乗り越えるが、肉体的にバランスが崩れ、脳死を納得する
(私見)能の再生が出来れば又変わるかも知れない
『三国志』(三) 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①呂布の最後  2018年11月
②曹操の台頭
③劉備の敗退
(私見)乱世の中で権力の争奪が繰り返される。しかし、人は人を知る。
『三国志』(二) 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①劉備が病死した陶謙の後を継いで徐州を手に入れる・・・劉備の存在が認知された  2018年9月
②曹操が洛陽にたどり着いた献帝を保護し許昌に移し司空となる
③孫策は王朗を討って会稽太守を自称する
(私見)乱世の中で将来を作る人物が出現してくる

『三国志』(一) 吉川英治 講談社 760円+税 創流
   ①黄巾の乱、②桃園の誓い、③董卓の専横、④連合軍の結成  2018年9月
後漢の末期症状・世の乱れのポイント
①思想が悪化する、②組織が混乱する、③道徳が退廃する、そして、大組織の乱れは修復不可能
(私見)世の乱れは、大組織である官僚の世界に表れる・・・今の日本は如何に!

『未来の年表』 河合雅司 講談社現代新書 760円+税 創流
   人口減少日本でこれから起きること→確かに起きることを推定し、起きることを予測する、そして対策を立てる   2018年8月
①人口が減少する、②少子化が進む、③高齢化が進む
(私見)確かに起きることを推定し、政策立案者の誘導に引きずられないで、冷静に対策を立てないといけないと思う

『下山の思想』 五木寛之 幻冬舎 740円+税 創流
   「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の後半の「林住期」「遊行期」が下山か!61歳以降の時代   2018年7月
時代は「成長期」から「成熟期」に入ってきた。下山をどう過ごし、何を目指すのか!下山の時代を生きる
人間は自ら欲するものしか見ない。未来を見通すことのできない愚かな存在である

『時代と人間』 堀田善衛 徳間書店 2000円+税 創流
   現代という時代は非常な乱世である。   2018年7月
鴨長明「方丈記」祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・乱世の時代
乱世を聞け・・・鴨長明、藤原定家、法王ポニファティウス、モンテーニュ、ゴヤ

『おまけの人生』 本川逹雄 阪急コミュニケーションズ1500円+税 創流
   現在社会は「ニュートン教」になっている 物理的時間が支配している   2018年7月
しかし、物理的時間の上に生物的時間が乗り、その上に人間は心理的時間が乗っている
人間は動物時間は40~50歳で終っている、その後はゆっくりした時間で質を変えて生きよ

『AI vs .教科書が読めない子どもたち』 新井紀子 東洋経済新報社 1500円+税 創流
   「MARCHに合格」・・・AIはライバル   2018年6月
意味を理解しないAI「コンピューターは計算機:論理と確率・統計で成り立っている」
「教科書が読めない」・・・全国読解力調査(RST)

『官僚の責任』 古賀重明 PHP新書 720円+税 創流
「霞が関は人材の墓場」・・・改革不能になっている 2011年8月
日本の未来は「省益」のみを求める日本の官僚からは何も出てこない
日本の改革は、官僚を改革できる官僚を見つけて指導できる政治家の出現を待つしかないか

『原発のウソ』 小出裕章 扶桑社新書 740円+税 創流
「安全な被爆量は存在しない」 2011年6月
3.11以降日本は変わった
原発のことを研究者の立場で最も正しくまとめてくれている
原発を全部止めても電力は足りる!福島第一は今後はどうなるのか?


『フリーター家を買う。』 有川 浩 幻冬舎  2010年11月8日読破 創流
 フリーターの成長を家族に成長と合わせて表現してる
甘ったれてフリーターになってしまった一人の息子、仕事中心で家庭を顧みない夫、地域住民の執拗な嫌がらせ
その中で苦しむ妻、母を支えてきた姉の結婚が母の精神を狂わす。
母の回復を願って、息子の成長が、父の成長を。そして家族の成長を促した。よかった。

『99年の愛』 毎日テレビ 5回連続放送 創流
 第2次世界大戦でアメリカに移民した人々がどういった人生を送ったか表している
戦争前に一定の地位を確保していた人々が「ジャップ」の蔑視から抜け出ていない状態で戦争に突入
・日独伊のなかで日本人だけが収容所に隔離された
・その中でどう切り抜けて言ったか(日本本国は足を引っ張り続けた!!)
アメリカのテキサス部隊の救出など日本人部隊の活躍が日本人の今の地位を獲得した。

『徳川家康』 山岡荘八 講談社 全26巻 2007年6月再読 創流
 世界平和を願って、日本のあり方を示すために、20年間で400字詰17400枚を書き上げている。
法度が先か徳が先か?
・徳は我が身をつねって人の痛さを知る人情に発するもの。その人情をよく噛み砕いた生き方が徳になる。
・その徳があって、法はいわばみんなの納得しあう申し合わせである。
善政は被統治者の納得と、統治者の説得力の上に成り立つ。その説得力は統治者の徳によって生まれたつ。

『ウェブ進化論』 梅田望夫 ちくま新書 740円+税 創流
インターネットが登場して10年。3大潮流「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」は、大きな変化を起こします。情報革命はこれから大変化を起こします。
グーグルは知の世界を再編成します。ネットの「こちら側」のリアルの変化を「あちら側」の大変化がリードする。
「グーグルの情報発電所」「ロングテール現象」「ブログと総表現社会」

『徳川家康』  山岡荘八  講談社  全26巻 創流
 『アメリカのイラク戦争には「大義」がない。「大義」のない武力は修羅の道である。しかし、アメリカにはチャンスがある。世界第一の強大な軍事力を持っている。ここに、価値観の違う世界の人々の幸せを願うことに価値を見出せば、世界に平和は来るであろう。
 天下の統治には、道義と軍事力が必要である。しかし、軍事力のみ先行した場合には、修羅の道が待っている。道義が先行し、コントロールされた軍事力の裏づけがなければならない。軍事力が必要なのは、人間それぞれに「所有欲」があるからである。油断すると修羅の道が待っている。所有は天から預けられたものであるとする心がけが必要になる。平和を築くのは難しい。
 日本の泰平は、信長・秀吉・家康の三代を経て、修羅の道から道義の道へ歩みを築いたからもたらされたものである。天下統一による泰平の道を築くには「大義」が絶対に必要である。

『人生の目的』   五木寛之   幻冬舎 500円 創流
        五木寛之氏の考え方に共感できることは多い。現状の環境を「あたりが暗くなってきた」と云っている。宗教家の云う「法滅の世」という時代に入ったのかも知れない。ローマクラブの予測では、21世紀中の大クラッシュを云っている。又、朝日新聞の社説では、「いらだっている社会」と云っている。大変な時代に入ったのは確からしい。       
 こうした中で、『人生の目的』をもう一度問い直してみるのも良いことだと思う。五木氏は、人生は思い通りにならない、その中でどう生きるのか、即ち、「人生の目的の第1歩は、生きること、である。何の為に、という答えはあとからついてくるだろう。運命と宿命を知り、それを受容して、なお生きること。それこそが『人生の目的』ではないかと、いま私は少しずつおもいはじめている。」と云っている。共感させられる言葉である。
 そして、「自分の人生の目的を見つけることが『人生の目的』である」と結んでいる。その中で人生の目標を定めて進むことが今を元気付けることになるだろう。
 その中で、絆、肉親、金銭、信仰、人生、学校、青春、人間へと思いをはせている。
 私は、生き方として、経済・文化・社会の切り口で整理し、そのバランスをとる中で、人間として避けて通れない「生老病死」を意識して、もう一度「私自身の人生の目的を見つける旅路」を続けたいと思ている。

 『大河の一滴』   五木寛之   幻冬舎 1500円 創流
       五木寛之氏は云う「市場原理と自己責任という美しい幻想に飾られたきょうの世界は、ひと皮むけば人間の草刈場にすぎない。私たちは、最悪の時代を迎えようとしているのだ。資本主義という巨大な怪獣がいまのたうちまわって断末魔のあがきをはじめようとしている。そのあがきは、ひょっとして21世紀中つづくかもしれない。つまり私たちはそんな地獄に一生を託すことになるのである。いまはもう、覚悟をきめるしかないだろう」      
 即ち、人は「生老病死」から逃れることは出来ない。「人が生きるということは苦しみの連続なのだ」と覚悟するところから出直す必要がある。そうしたマイナス思考から出発したとき「心萎えた日々」からかろうじて立ち直れるであろう解く。人生をあるがままに受け入れ、生きる時代であろう。
 人の一生は、「大河の一滴」である。水滴の旅を終えて、やがて海に帰る。母なる海に抱かれて、すべての他の水滴と溶けあい、やがて、光と熱に包まれて蒸発し、空にのっぼって、そして地上へ。
 グローバル化した時代を生きようとしてる。時代をあるがままに受け止め、自らを律して生きるべき時代に入ったと思う。よく考えてみよう。

『他力』       五木寛之   講談社  500円 ソウリュウ
        21世紀、大乱世・人心荒廃の大転換期に入った。世界を見渡すと各地でテロや内戦が起こり、地球規模の環境破壊が起きている。新しい時代に入りかけているのに、世界は末期的症状にあえいでいる。       
 このような状況の中で、今一人一人の人間が「自分はどう生きるのか。そして、どう対応するのか」を問われていると思う。五木氏は「自分を信じ、自分を愛することから始めるしかないのではないか」と説く。本物のプラス思考は、究極のマイナス思考と背中あわせにある。マイナス思考の中で「他力」を知ったとき、「希望」が生まれると思われる。「生老病死」を知ったとき、生きていくことが「思うに任せぬこと」と知るだろう。そこが人生の出発点であると云う。
 市場原理と自己責任のグローバルスタンダードの価値観は、企業は一株当り利益のみを追求し、社員は何時でも切って捨てれる対象として捉え、自分の周りは皆敵、自分の収入は自己責任で確保するしかない。
 こうした従来の頼るべき価値観が崩壊した時代に、インドでの人生を4つの段階に整理して考える考え方を人の一生を考える参考にしたい。 20代後半までの「学生期」、50までの「家住期」、50からの「林住期」、最後の「遊行期」と4段階の整理がされている。
 その中で、「林住期」をしっかりと見極めたい。一人になって、自然の中で自分の来し方、行く末、人間とは何かを見極める時である。生臭い俗世間から離れて自己と対話し、宇宙の中のちっぽけな存在である人間の姿を凝視する。その上で21世紀の生き方を見極めるべきではないだろうか。晴耕雨読の中で人間らしい生活、内面生活に親しんでみたい。